高所作業車についての基礎知識Basic_knowledge

緊急停止ボタン(非常停止装置)

機械の転倒など不測の事態が発生しそうになった場合に、非常停止スイッチまたは非常停止レバーにより、ブーム、走行等の作動を停止するものです。上部(作業床内)操作盤・下部(車体側)操作盤にそれぞれ1つずつ装備しています。ボタンを押すと、機械の動きは即座に停止し、押したボタンを引き上げると解除となります。

緊急降下装置(非常用降下装置)

機械の停止など不測の事態が発生した場合に、作業床上の作業者が地上に降りることができる装置または器具のことです。リフトシリンダー内の作動油を、レバーを押すことによって抜き、手動で作業床を降下させることができます。これにより、例えば故障やバッテリー切れを起こしても、乗員を救出することができます。

傾斜センサー

高所作業車が走る路盤の傾斜度合いを監視しています。車体の前後方向・左右方向のいずれかに、規定の傾斜を感知すると、アラームで警告すると共に、強制的に動きを停止させます。

シャシの傾斜

個々の高所作業車は、シャシの傾斜が製造業者による許容範囲内にあるかどうかを示す装置を備えなければいけません。
スノーケルのブーム式高所作業車は、ブームの可動域の範囲内全体で不安定な姿勢にならないよう設計されています。

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車体傾斜角規制装置

車体傾斜角規制装置は、車体が傾斜した状態で作業床を上昇させようとしたとき、あるいは走行中に車体傾斜角の許容範囲を超えたときに、警報を発するもの、あるいは作業床の上昇を自動的に停止させるものがあります。検出器は車体に固定され、許容範囲を超えると電気が切れるようになっています。

過積載防止装置

規定の以上の積載荷重が作業床内にあるのを感知した場合、作業床を上昇させない装置です。

走行速度規制装置

作業床が降下状態にあるか、上昇状態にあるかを機械が感知して、安全に支障がないように、走行速度を自動で切り替える装置です。

ポットホールプロテクター

作業床の上昇と同時に車体下部より張り出し、降下と同時に車体下部へ格納される脱輪防止装置です。プロテクターが降りた状態で、地面とのクリアランスはおよそ2cm。プロテクターが地面と接し機体を支えている訳ではないので、張り出した(作業床が上昇)状態でも自走は可能です。
作業床が上昇状態で自走する際、足元が非常に見えにくいため、地面に穴や溝があり誤って車輪を落としてしまったら、当然車体は傾き、転倒の危険性が大きくなります。プロテクターを張り出すことで、そうした際の車体の傾きを緩和し、車体が転倒するのを防止する役目を担っています。スノーケル機のバッテリー駆動シザース式・マスト式高所作業車に全機種装備しています。

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動作アラーム

走行時・作業床の下降時にアラームを鳴らし、周囲に注意喚起をします。

作動規制装置

作動規制装置は、作業高が設定された作業範囲を超えようとしたとき、ブームの作動を自動的に規制する(停止または警音を発する)装置で、高所作業車の転倒を防止するためのものです。

伸縮ブーム型

第1ブームの起伏角度及び第2ブームの伸長量を電気的に検出し、右図の作業範囲を超えようとしたとき、起伏(下)及び伸縮(伸)作動を停止します。

屈折ブーム型

第2ブームの車両水平に対する角度を機械的または電気的に検出し、右図の作業範囲を超えようとしたとき、起伏(下)及び屈折(上)作動を停止します。なお、第1ブームの起伏角度には関係しません。

過負荷防止装置(モーメントリミッタ)

過負荷防止装置は、バケット内の負荷、作業半径などを検出し、負荷に応じた安全な作業範囲を確保するための装置です。

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走行警報装置(ホイール式、クローラ式)

走行警報装置は、高所作業車を走行させると自動的に警報(ブザー)を発する装置で、走行操作レバーと連動してスイッチが入るようになっているものです。

安全弁

作業中にオーバーロード(過荷重)または衝撃荷重がかかったとき、油圧回路に異常に高い圧力が発生し機械を損傷させる恐れがあります。これを防止するため高所作業車の油圧装置には、安全弁が装備され、各型式ごとに使用する圧力が決まっていて、常に回路内の圧力が設定圧力以上にならないようになっています。

逆止弁

配管およびホースの破損やこれらの連結部分が外れたりすると、シリンダ内の圧力が異常低下し、作業床等が急激に降下します。これを防止するため、ジャッキ用、起伏用、伸縮用、屈折用及び垂直昇降用の各シリンダに逆止弁が設けられています。特にジャッキ用、伸縮用及び屈折ブーム型の起伏用が、シリンダを伸ばす方向への外圧がかかるためダブルの逆止弁になっています。

過積載規制装置(垂直昇降型)

過積載規制装置は、作業床に許容される積載荷重を超えて荷重を載せたときに、リストシリンダ内の圧力を検知し、リスト作動停止または警報を発する装置です。赤色点滅灯に関してはマスト式およびブーム式高所作業車を除き、装備されています。信号音に関する要求内容や検知装置作動時の動作停止などの要求についてもマスト式を除き準拠しています。
特に作業床が予めある程度上昇している場合に過積載状態を生じた場合、それを検知することは比較的困難ですが、スノーケルの製品なら安心です。

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下部操作盤

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上部操作盤

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荷重検知装置

アームガード(シザース挟まれ防止装置)

挟まれ及びせん断

シザース装置の外端の上下間隔が50mm以上の場合は、安全装置によって降下を一旦自動に停止しなければなりません。さらなる降下は、3秒経過した後にだけ可能としなければならず、いずれの場合も、音響警報装置または警告灯は、残りの降下の間も含めて連続して作動する必要があります。挟まれ事故は非常に多いため、スノーケル機ではシザース式高所作業車に全機種標準装備しています。

挟まれ及びせん断

点検用セーフティーバー

高所作業車の作業床を日常保守作業の為に上昇させる必要があるときは、延伸機構に保持できる手段を備えなければなりません。スノーケル機ではシザース式高所作業車に全機種装備しています。

点検用セーフティーバー

アウトリガインターロック装置(トラック式)

アウトリガインターロック装置は、運転者がジャッキセットを忘れてブームを作動することを防止するため、ジャッキを規定以上張り出していないとき又はジャッキに規定の負荷がかかっていないときに、電気的な制御をしてブームの作動をすべて停止する装置です。

車体前後方向表示(ホイール式、クローラ式)

作業床において走行操作ができ、作業床が旋回台とともに旋回する高所作業車には、車体の前後方向(進行方向)を作業床から確認することができる表示がされています。

高所作業車の用語集

専門的な単語の多い高所作業車にまつわる用語を集めました。

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