末日聖徒イエス・キリスト教会様
1830年にアメリカで設立された末日聖徒イエス・キリスト教会 (モルモン教)。
日本国内には東京神殿、福岡神殿と298か所の教会・集会所があり、毎週日曜日に礼拝と勉強を行っています。
今回は関西施設管理事務所の岩木正篤所長に、アルミ製ローリングタワー・VXの導入理由や、使用用途について詳しくお伺いしました。
(大阪府堺市 堺教会にて)
末日聖徒イエス・キリスト教会について
末日聖徒イエス・キリスト教会について教えてください。
末日聖徒イエスキリスト教会、一般的にモルモン教と呼ばれています。イエスキリストの福音を通して、人生の目的や家族の幸せ、神とキリストについて学ぶため、毎週日曜日に礼拝行事を行っております。
1830年にアメリカで設立された教会で、ユタ州ソルトレイクシティに本部があります。会員は世界に1,300万人以上、その半数以上が合衆国以外に住んでいます。日本には1901年に最初の宣教師が横浜に到着、伝道活動に励みました。さきの大戦中など伝道ができない状況もありましたが、戦後は発展を続け、現在日本の会員は約10 万人。東京神殿、福岡神殿とふたつの神殿のほか、全国に298か所の教会・集会所があります。
これだけの施設を管理・メンテナンスするのは大変ですので、国内を8つのエリアにわけ、それぞれに施設管理事務所を置いています。わたしは関西地区を担当し、53 施設の管理・メンテナンスを行っています。そのうち、教会所有の施設は28 にのぼります。
国内にふたつの神殿がある。東京神殿(上)、福岡神殿(下)
末日聖徒イエス・キリスト教会 堺教会
VXの導入理由 “ひな壇の段差で頭を悩ませていました”
施設の管理・メンテナンスは具体的にどのようなことをされていますか?
施設のメンテナンスで、もっとも多いのが電球の交換です。とくに教会の礼拝堂の天井は高くなっていますので、天井の電球交換にはローリングタワー等の高所作業機器が必要になります。ローリングタワーは鉄製のものを以前から所有していたのですが、対処できないケースがあり課題になっていました。
天井が高く、柔らかい光がさす堺教会の礼拝堂
どのような問題があったのでしょうか?
礼拝堂の前方、ひな壇の上にある電球の交換です。以前のタイプでは、段差が大きいところでは組立てることができませんでした。さらに、ここ堺教会の礼拝堂は、ひな壇の椅子が固定されています。それで、ローリングタワーの組立てができませんでした。
以前は高所作業の資格を持っている人に交換をお願いしていましたが、2年前に辞められて困っていました。
どうしようかと悩んでいるときに、作業スタッフがこのVXを展示会で見て、パンフレットを持ち帰ってきました。少々の段差でも組立てができること。さらに、アルミ製で軽量なのに安定感がある。「これは、いいんじゃないか」と検討を始めたわけです。とくに「軽量」が大きなポイントでした。
「礼拝堂のひな壇の段差が問題でした。天井の電球の交換ができませんから」
岩木所長
どうして「軽量」がポイントだったのでしょうか?
関西地区の教会・集会所は53か所。どこかで電球ひとつでも切れたら作業スタッフがかけつけます。ただ、どこにでもローリングタワーはありませんので、軽トラックを用意して運んでいかなくてはいけませんでした。以前の鉄製のものは、解体しても大きくて重く、積み込みだけでも大変でした。
このVXなら解体すれば、通常のバン車に載せられるし、軽量なので積み込みや、組立て、解体の作業も楽になるのではないかと考えました。
デモを実施し、製品の安全性を確認
他社製品と比較検討はされましたか?
インターネットで調べるくらいはしましたが、問い合わせをしたのはスノーケル(エイハン・ジャパン)だけです。より安価な製品があっても、VXのように軽量で安定性がある製品はありませんでした。もともと購入するために予算を立てていましたので、納得できる製品を購入したいと思っていました。
問い合わせからすぐに購入されたのでしょうか?
いいえ。購入の前にいちど営業担当の宮崎さんに来てもらい礼拝堂を見てもうらうようお願いしました。宮崎さんからは、ひな壇の段差については、大学の講義室など段差が多いところでの実績もあるから大丈夫でしょうと。
その後、平成23年の1月、堺教会でデモをしてもらいました。この教会の礼拝堂で問題なく設置、作業ができれば、他の教会・集会所でも大丈夫だろうとの考えからです。
デモの結果、ひな壇の段差はレッグの調整だけで大丈夫でした。固定式の椅子をまたいでの設置も問題ありませんでしたし、アウトリガーがあるためローリングタワーもとても安定していました。また、バン車への積み込みも可能だということを確認させてもらいました。
作業スタッフ3名も丁寧な説明を受け納得、平成23年3月にVXを購入しました。現在まで大きな不満もなく利用しています。
レッグは最大900mmまで伸び、ひな壇の段差でも対応できる
固定式の椅子をまたいで設置。4本のアウトリガーで安定させる
1年利用してみて、「軽量」=「安全」を実感
約1年間利用されて、どのように感じていますか?
組立て、作業、解体、どの場面においても「安全」だと感じます。
とにかくアルミ製ですので軽いということが大きいですね。
VXの組立て時間はおよそ10分。部材を運ぶ時間を入れても15分あればじゅうぶんです。以前の鉄製のもので、同じ時間でやろうとすれば体力をそうとう使います。とくに、上にいる人が重い部材を持ち上げるときは危険です。その点、VXは軽いので組立ても解体も安全に行うことができます。解体は5分ほどで完了します。
「軽量」が「安全」につながっているということでしょうか?
そうですね。成人男性であれば、ひとりで部材を持ち運ぶことが可能ですので、車への積み込みが楽になりました。ふたりで重いものを運んだりすると、指を挟んだり落下させてしまう危険が大きくなりますから。
以前のタイプでは、作業スタッフが留め具を足の甲に落としてしまい軽いけがをしました。留め具だけでも3kgはあるんじゃないでしょうか。その点、VXは設計自体がシンプルで、部材を組立てるだけなので、そういう心配もありません。また、各部材はしっかりと取り付けないと、うまくはまらないようにできていますからわかりやすい。よく安全に配慮されている製品だと感心しています。
また、ローリングタワーの内側を昇降できるのがいいですね。片側に重心がかかると不安定になって転倒するおそれがあり危険ですから。
天井の高さは約5メートル。
安心して電球交換等の作業を行うことができる
電球交換以外での利用はありますか?
電球交換の他、煙感知器や高い所に設置されているスピーカーのメンテナンスなど今後出てくると思います。屋外では、時期によって施設の雨どいに黄砂がたまってしまうので、その除去作業に利用しています。施設の屋根は高いところが多いので、普通の脚立では届かないんです。
VXはタワーの内側を昇降することができ、安全
工具を必要としない組立てで、15分もあれば設置、5分で解体できる。
設置手順(左上から時計回り)
今後期待すること
導入されたローリングタワーVXへの要望はありますか?
平面ではない場所でも設置できるからほんとうに助かっています。いまのところ大きな不満はありません。欲を言えば、筋交のところに足場を乗せられるようになればいいと思います。足場の高さが自由になって、もっと便利になるんじゃないでしょうか。
導入を検討中の方へ
最後に、導入を検討されている方へメッセージをお願いいたします。
ローリングタワーVXはレッグ調整があり設置場所を選びませんし、なにより持ち運びが容易ですので、さまざまな利用方法が考えられます。工具を使わずに簡単に設置できますので、初めてローリングタワーを導入される方にも安心だと思います。
お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。