ESR株式会社 ESR尼崎ディストリビューションセンター 導入事例
ESR様はアジア太平洋地域に特化し物流施設開発・投資・ファンドマネジメントを行う物流不動産会社です。
ESR尼崎ディストリビューションセンター(以下、尼崎DC)様には2020年6月にスノーケルシザース式高所作業車S4726Eを導入いただいております。
今回はESR株式会社プロパティーマネージメント部の新田様と、同施設の施設管理をしている株式会社ザイマックス関西の山下様にお話を伺いました。
香港にグループ本社を置くESR株式会社の中でもアジア最大の延床面積を誇る「尼崎DC」
ESR株式会社 新田様へのインタビュー
御社の事業内容を教えてください。
弊社は香港にグループ本社を置き、日本・中国・韓国・シンガポール・インド・オーストラリア他主要市場を拠点に、そのネットワークを活かし、お客様には先進的物流施設・ソリューションの提供を通じビジネスをサポートし、投資家の皆様には物流不動産セクターへのダイナミックな投資機会を提供しております。
2016年10月に日本法人レッドウッド・グループ・ジャパン株式会社は現・ESR株式会社に社名変更いたしました。
日本では大都市圏(首都圏・関西圏・中京圏)を中心に物流施設を開発しており、2020年6月竣工のアジア最大の延床面積を誇る「尼崎DC」を含めこれまでに22の物流施設を竣工させ、現在8プロジェクトを開発中です。
ありがとうございます。ESR様の事業規模の大きさが良くわかりました。しかも尼崎DCはアジア最大ですか。すごいですね!
はい、尼崎DCは兵庫県尼崎市末広町に2020年6月30日に竣工した物流施設1棟としてはアジア最大の延床面積388,570㎡(117,542坪)を誇る 6階建て・ダブルランプウェイタイプのマルチテナント型物流施設です。
阪神工業地帯中核エリアの陸海空の結節点にあり、関西圏の消費地へのエリア配送及び日本全国への広域配送が可能で、世界各国との輸出入サービスも提供できる関西圏屈指の物流拠点です。
なるほど。それだけの物流ハブ的な場所だから、これだけの大型施設も有効に活用できるわけですね。
ただ、施設の規模だけに注力するのではなく、ESRでは[HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)]を基本理念とし、働く方の働きやすさ・快適さを追求し、ウェルビーイング(豊かな生き方)を実現できるようラウンジ、ショップ、託児所などデザイン性の高いアメニティ環境および自然や文化を感じる物流施設を創造しています。
職場環境の快適さを向上させることが物流の仕事の魅力向上に繋がり、子育て世代を支援することがテナント企業様の労働力確保の一助になると考え、
延床10万㎡以上の施設内には託児所(BARNKLÜBBバーンクラブ)を設置し、働く方が快適に過ごして頂けるよう洗練された温かみのあるデザインのラウンジ(KLÜBB Lounge クラブラウンジ)、軽食や飲み物を取りそろえたショップ(KLÜBB Shop クラブショップ)などの施設・サービスを提供しています。
特に託児所はESRが手掛けるまで業界での成功例が少なく先進的な取り組みであると評価されております。
実は本日のインタビューもそのクラブラウンジで行っているのですが、本当に素晴らしいスペースだと思います。失礼ですが、物流施設にこんな快適な空間があるとは思っていませんでした。
ありがとうございます。ワーカー様にとって快適な施設であることは大切なことだと思っております。
インタビューを行った開放感があるクラブラウンジ。
もう少し尼崎DC、ひいてはESR様の施設の特長をお聞かせ願えますか。
はい、尼崎DCでは太陽光発電システムを設置するなど再生可能エネルギーを積極的に活用し、EV急速充電設備や環境整備型照明システムなど省エネルギーで将来を見据えた持続可能な設備を備えおります。
さらに、敷地内にビオトープエリアを設け、自然と共生する物流施設の実現にも取り組み、レジリエンス性の高さにも注目頂いております。
さらに尼崎DCは、アジアNO.1の社会・経済インフラと評価頂き、アジア不動産業界における権威ある賞の一つである[MIPIM Asia Awards 2020]において、Best Infrastructure, Community & Civic Buildingで金賞を受賞しました。
そうですか。SDGsに関しての取り組みも非常に高いレベルですね。そのような施設にスノーケルの高所作業車を導入いただき大変光栄に感じます。ところで、新田様はどのようにしてスノーケルの高所作業車を知るようになったのでしょうか。
エイハン・ジャパンさんの吉原さんの営業訪問がきっかけでした。
スノーケルの高所作業車はESRの事業との親和性が高いと感じました。
当然、他社との比較もあったのではないかと思いますが、スノーケルを選んだ決め手は何でしたでしょうか。
そうですね。最終的には価格面でしたが、選考の過程において感じたのはスノーケルさんの製品とESRの事業の方向性の近さというか親和性のような点でしょうか。
それは興味深いです。もう少し詳しく教えていただけますか。
はい。まずカラーリングを含むデザイン性です。他社の高所作業車も見たのですが、いかにも建設機械という感じのデザインでした。
その点、スノーケルの製品は洗練されていておしゃれでした。
また、機能の面でいうと安全装置がJIS規格に合っていたり省エネ性が高いなど、ESRが目指すものと近い感じがしました。
ありがとうございます。最後にESR様のこれからの事業将来像をお聞かせいただけますか。
はい、日本市場においては今後4年間で資産運用残高倍増を計画しています。日本では現在物流施設8プロジェクトとESR初のデータセンタープロジェクトが進行中です。
中でも2023年3月に完成する「ESR東扇島DC」はアジア最大級の面積、日本最高層クラスの9階建てのマルチテナント型物流施設で、新たな価値を生むランドマークとなるとして大きな注目を集めています。
世界初の貨物用ドローンに対応する機能も備えた物流施設の実現も目指しています。 また、2021年4月8日にESR初となるデータセンターを大阪で開発、1棟目は2023年完成を目指し開発することを発表しました。
新しい経済のためのインフラを提供するリーディングカンパニーとして、データセンターのプラットフォームもアジア太平洋地域のデータセンターの主要市場で拡大していく予定です。
新田様 お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
高所作業車のおかげで作業効率が上がり安全性も高まりました。
株式会社ザイマックス関西 山下様へのインタビュー
山下さまは尼崎DCの施設管理を受け持たれている(株)ザイマックス関西の事業所長でいらっしゃいますね。これだけの大型施設の管理をするのは大変ではないですか。
そうですね。約40万平米の施設のうちほとんどは各テナント様の管理スペースですが、このクラブラウンジのような共有部分だけでも相当の広さがありますので、結構大変ではあります。
山下さまは施設管理のご経験は長いのでしょうか。
はい、これまで商業施設なども含めていろいろな施設の管理を行ってきましたが、物流倉庫を担当するようになってもう10年近くになります。
スノーケルの高所作業車は現在どのようにお使いいただいていますか。
尼崎DCはオープンから間もないため今も入居が続いていますので、入居のためのLANや機械設備の設置工事であったり、消防設備などの高所設備の点検・修理に大活躍しています。脚立やはしごでは危険ですので、とても助かっています。
照明器具はどうでしょう。
照明はLED照明なので交換の必要性はとても低いです。
なるほど。高所作業車をテナントさんが使われることもあるのでしょうか。
現状、テナントさんに貸し出しはせず、要望があれば私どもが機械を使って対応しています。
余裕あるバッテリー容量と十分なスペースのある作業床が気に入っています。
40万平米ですから移動するだけでも大変ですね。
はい。ですから5階に移動する場合などは、前日に5階までスロープを上がり、夜間に充電して翌日作業をするという段取りになります。
スロープは結構な傾斜があるので、移動が終わったときにはバッテリーの容量はだいぶ減っているのですが、それでも5階まで平気で上がってゆくところはすごいと思います。
ありがとうございます。それでは使ってみての長所は何か感じていますか。
上昇しながら走行できる点が良いと思います。配線作業や火災報知機の点検などではこれができるので作業効率がとても上がっています。
それから、シャッターの修理作業では重いものを上げる場合もありますので、床の広さにも重宝しています。10mまで手が届く高さもいろいろな場面に対応できるので便利です。
実際に施設内で使用されるS4726E
それでは反対に、改善をしてほしい点はどうでしょう。
走行レバーの操作性です。急に離すと動きがギクシャクして扱いにくいと感じる時があります。慣れてしまえば要領がわかるのですが、減速するショックを和らげる設定があるとよいと思います。
わかりました。貴重なご意見をありがとうございます。もう少しで納品後1年ですので、特自点検のご依頼をいただいていますね。今後とも末永くご使用いただきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。
山下様 お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。